山下達郎
Spacy
1977年のセカンドアルバム。
ジャケットがペーター佐藤。タツローマニア13(1995年春)の印象に残っている部分を書く。
It's a Poppin' Time
1978年発売。録音は
タツローマニアVol.068 (2008 冬)より印象に残っているところをいくつか。
・山岸潤史に声かけられてセッションライブは結構やっていた。
・レコード会社の編成会議が合って、Paper Dollと2000トンの雨がボツになった。
・Marieは資生堂のCMであとは1人多重録音
・マザーグースをプロデュースした。シングルは全く売れなかったけど、いい出来。
・78年に毎月一定の給料を出す代わりに月3本のCMをこなす、という契約なった。
作家契約はしたくなかった。自由度が縛られるから
・Spacyを出してから自分の事ができなくなった。
・78年のGuitar Work Shopはこの年だった。
・石川セリ、太田裕美、ミッキー・カーティスのポーカーフェイス、アグネス・ラムとかコーラスの仕事をやった。
・この時代は自分がコーラス・アレンジをできない仕事はやらなかった。
・他人の譜面でやったのは78年の岸田智史くらい。
・太田裕美さんおコーラスに言ったら、筒美京平「こういうのも世の中にあると思ってやってよ」と言われた。
・78年に細野晴臣さん、吉田美奈子さん、僕で事務所を立ち上げた。
・小坂忠さんのマネージャーをやっていた人間を雇って事務書をつくった、78年12月に
・このときにクールスのレコーディング、コカ・コーラなんかをやった。
・78年のIt’s a Poppin' Timeは六本木ピットインで初めてやった。
・メンバーがうまかった。※村上秀一(ドラム)、岡沢章(ベース)、松木恒秀(ギター)、坂本龍一(キーボード)
・40分やっても全然消化不良で、2時間やって15曲全部並べれば納得してくれた。
・三ツ矢サイダー76をやってうけたし、ビーチボーイズのGod Only Knowsもうけた。
これだと思います。この中の山岸潤史さんのGroovin'は名演!
大滝詠一さんのアルバムは
1972年のアルバム「大滝詠一」
1975年の「ナイアガラ・ムーン」
1976年の「ゴー・ゴー・ナイアガラ」
GO!GO!NIAGARA 30th Anniversary Edition
- アーティスト:大滝詠一
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: CD
1977年の「ナイアガラ・カレンダー」
このあたりでしょか。
Artisan
タツローマニア31と107より印象に残ったところ。
Artisanは作家主義、楽曲主義の位置づけ
本物のドラムを使ったのはEndless GameとSplendarだけ・
テクノのアルバムということになる。
アップテンポの曲を入れないと売れないとか言われた。ダンスチューンは短命
レコード大賞のアルバム大賞もらった
このときにレコード会社がMMGになった。
ミドル・オブ・ザ・ロードは明るい季節の方が良い。(リスナーを限定しない分かりやすい音楽スタイル)
この時代では生ドラム生ベースでは違和感が出ている。
リバーブがデジタル化してきた。
生音はENDLESS GAMEとターナーの機関車だけになった。
アトムの子はコンピューターで組み立てたジャングルビートの曲だから生で再現が不可能。
この頃にはPCM3348(48chデジタルレコーディングになった)
ローランドD-110が優れていたから、家でデモテープを作った。
スマイル・ガレージのどの調整もした。
ソニーの乃木坂スタジオとか信濃町スタジオなんかは金がかかっているなんてもんじゃない。
小さな事務所が持っているスタジオじゃ敵わない。
細野晴臣さんはLDKスタジオをを作った。それがミュージシャンか否か。(ゲーノージンは豪邸を建てる。
- アトムの子
- アトムの子は手塚治虫さんトリビュート。ドラムマシーンを使って何か作れないかなと考えていた。・
当時は、鉄腕アトム、鉄人28号が両巨頭。「少年」という月刊漫画誌を読んでいた。コマ割やセリフを憶えていた。やっぱり子供の頃一生懸命読んだものって大人になっても憶えている。
ーランドのD-110をつかってシンセのドラムでドラムソロを作れるかをためしていた。
ベンチャーズのWIPE OUTやボ・ディドリーをやったけど音が熱くならない。
メルテイラーのDRUMS A-GO-GOを参考に。
まずはサンプリング音源のタムを何種類重ねたけど音が厚くならなかった。
当時のサンプリング音源はメモリー容量が少なくて、ベロシティ(音の強弱を表す数値)を調整して、VCF(電圧で音声信号の倍音成分を制御する)音を硬くしたりあまくする、リアリティがでないから、強弱中6種類くらいサンプリングして、それで変化を出して、さらに本物のタムを数種類重ねてようやく出た。
やってごらんよ、こんなグルーブ中々出やしないから。
アトムの子はリズムパターンだけで、歌詞に重きがある。
- さよなら夏の日
代理コードに凝った。
第一生命の企業CMの為に作った、歌詞の内容はあまり関係ない。チャイルドフッドからの卒業がテーマ。
ブラックミュージックの話法で作った。ブラックミュージック系のメロディはそう簡単には色あせない。
ピアノの4つ刻みも、マニュアルで演奏するとニルソンの曲みたくなってしまう。絶対に生演奏が最高、と信じている人にはいくら説明しても分からない
- ターナーの機関車
8ビートの循環コードにした。
CAYにドラマティックを見に行ったときに、黒のボディコンの女の子がうずくまって泣いていたのが印象的で、ターナーの絵が掛かっている事しているロックンロールを作ろうと思った。エンディングのコード進行をちょっとだけいじったら耽美的なニュアンスが生まれた。音楽的にはU2観たいな曲を作りたかった。
これもR&B調のバラード。
それまでスウィート・ソウルの大ファンと言っていた人がラップに鞍替えしていた。
「これからはこれだ」みたいな鞍替え現象が嫌い。
- 片思い
6/9と言うコードの響きとシンセの音色で作ったテクノソウル、アイズレー・ブラザーズとかジャム&ルイスとか
- Tokyo's a Lonely Town
トレンドウィンズのNew York’s a Lonley Townのカヴァー。
デイブ・エドモンズはNew York’s a Lonley Townの替え歌。London’s a lonley Townがあって良いんじゃないかと思った。・
平坦なオケしかできないから開き直って同期でやることにした。
トレンド・ウィンズのNew York’s A Lonely Townは良い曲だけど。デモ・テープをそのままリリースしたという要素もあって、編曲にちょっと難がある。あの時代のラジオだと、欠点すらかえってよく聞こえた。
ビーチボーイズの曲みたいにダイナミックレンジが低くても、楽曲そのものにそのハンデを跳ね返す位の力があるような突き詰められた曲ではない。あくまで洒落。
あれジャーはアンダース&ポン氏亜
ポンシアはプロデューサーになってからの方が良い仕事している。
- 飛遊人
ANAのCM曲
LPのA面とB面と言う感覚を残したかった。何かクッションになるような曲と思って作った。
後半部分がCMの為に作った曲。
完全な小品、こう言うのならば10曲でも20曲でも作れる。
30秒でメロディーをまとめるというようなことは得意
朝のような夕暮れと一緒
ビーチボーイズのSMILEY SMILEとか、FRIENDSとか一人でこもっている。
NIAGARA TRIANGLEを作っているときに国鉄ストで一週間福生に感じず目になった。
それで作ったのが朝のような夕暮れ。
そこから一人多重がスク名になってオンストになった。
SMILEY SMILEのようにノーエコーのすごい暗い。ああいうのをしたかった、ピンクフロイドとかクリムゾンとかプログレの影響
ホリーズのBUTTERFLYとかスモールフェイセスのOGDEN'S NUT GONE FALE
- SPLENDER
これは珍しいパターン。重松徹君まで入れた5リズム。
2キーボードでのリズム録りセッションは後にも先にもこれ一度だけ。テイストとしてはアイリッシュ、U2とはいわないが、アイリッシュっぽいコード進行
青山君の音数の少ないおかずがよく映えている
- MIGHTY SMILE
モータウンに影響を受けたニューヨークのシャッフル・ミュージック。KEITHとかのシャッフル(フィラデルフィアはモータウンのシャッフルを真似している)
ジェリー・ロスとかボブ・クリューのプロダクションで作られるような曲をやろうと。
コード進行は完全にモータウン風、あるいはトレイド・マーティン。
カミさんらしいポジティブな歌詞
生ドラム・生ベース・生ピアノでレコーディングしたんだけど、こういう使い古されたリズムパターンだと新鮮味が出なくて、コンピューターっで行く事にした。打ち込みのドラムとベース、ピアノとギターは生。
後から難波弘之のピアノを入れた。
ギター・ソロはジュリー・ラファヴォイとかバート・バーンズといったニューヨークのディープソウルの流れ・
小笠原拓海のドラムならできるかも
- QUEEN OF HYPE BLUES
音源モジュールをいじっているウチにできた楽曲。
シンセ音源のベースを思いっきり低くして、そのベースをパーカッション代わりに使ったら面白い効果が出た。フランク・ザッパみたいな感じ
やらせをテーマにした
- ENDLESS GAME
不倫がタイトル「誘惑」という恵テレビのドラマの主題歌として作った。
ドラマの原作は連城三紀彦さんの「篝火」を読んでから作った。こういう、「ザ」がつくようなマイナーメロディを書いたのは初めて。短調の曲が嫌いAm7-Dm7-E7なんか許されなかった。うつむいて歌ったら声がくぐもって。オケにあった。マイナーのメロディはボーカルスタイルに合わないかも。マイナーなカンツォーネ風。サンソンの読者からジャズよりカンツォーネが向いていると言われた。
- GROOVIN'
ラスカルズの曲
オケは気に入っていない。
録音機材や録音技術に関しては以上だと思えるくらい神経質
アルバムに関してはほとんど文句ない。時代にこびたものは駄.
目セールスが良くてもコアなファンに受けない者もあるし、その逆もある。
えらくWIKIが充実しています。
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