It's a CD 断捨離 life

思うところがあって、CDを処分することにしました。4半世紀にわたる音楽遍歴の歴史を振り返りながら、今でも鑑賞に耐えうる良い音楽を紹介していきます。主な守備範囲は、ロック、ソウル。

山下達郎サンデーソングブック ジャパニーズ・ロック1 1998年11月1日オンエア

ファンクラブの会報誌タツローマニア28を読んでいたら興味深い特集がありました。特集というかサンソンのオンエアリスト。

 

 

竹内まりや "カムフラージュ"

こちらは発売の宣伝でしょう(1998年11月18日)


カムフラージュ - 竹内まりや(フル)

小坂一也 "ハートブレイク・ホテル"

1956年 エルヴィス・プレスリーのカヴァー。

日本で最初にエルヴィスをカヴァーしたレコードらしいです。


ハートブレイクホテル (小坂一也) 昭和31年

平尾昌章 ”恋の片道切符”

本曲はニール・セダカ。1960年。

 


恋の片道切符/平尾昌晃

このロカビリーを歌っている人

 

 

「60年代に向けての数年はロカビリーの大ブームがあって、ロカビリー3人男(平尾昌晃、山下敬二郎、ミッキー・カーティス)が売れた。

1957年5月にウエスタンカーニバル出演。

 下記の本には50年代はエルヴィス・プレスリーの影響を受けたロカビリーブームとあります。

 

 

山下敬二郎”ダイアナ"

1958年、本曲はポール・アンカ


山下敬二郎 ダイアナ 1958 / Diana

 

ミッキー・カーチス "ブルー・スェード・シューズ"

タツローマニア上は「ミッキー・カーティス」元ネタはカール・パーキンスだがエルヴィス・プレスリーのカバーの方が有名。

聞きにくいけどこのあたりに入っている。このメドレーすごいな。

俳優としては「スワロウテイル」での映画が印象的

 1959年にはロカビリーブームが終演し、和製ポップスに転向したと記載あり(P266)

 

 

飯田久彦  ”ルイジアナ・ママ”

1961年作品。元ネタはジーン・ピットニー。

大ヒットしたらしい。


飯田久彦  ルイジアナ・ママ 1961 / Louisiana Mama

ルイジアナ・ママはアメリカでは誰も知らなかったなんて話が面白い。

 

 

森山加代子 "月影のナポリ"

1960 年作品、ミーナ・マッツィーニの歌。"Tintarella di luna" のカバー。バックの演奏が素晴らしいな。訳詞は岩谷時子さん。

2019年3月6日に鬼籍入り。


森山加代子 月影のナポリ(1) 1960 / Tintarella Di Luna

 

子供が見ていたEテレの「5ひきの仔ブタとチャールストン」も歌っている。編曲が宮川泰


森山加代子 五ひきの仔ブタとチャールストン 1962 / Shimmy Shake

一番有名なのは「白い蝶のサンバ」でしょうか。歌うまいなぁ。

 


森山加代子 白い蝶のサンバ

ダニー飯田とパラダイス・キング  "シェリー"

1963年作品。元ネタはフォーシーズンズの1962年の大ヒット、これが翌年に日本でカバーしているのが面白い。ダニー飯田さんはスティールギター奏者

 


ダニー飯田とパラダイス・キング  シェリー(1) 1963 / Sherry

 

 

弘田三枝子 "ヴァケーション"

1962年作品。元ネタはコニー・フランシス。1962年7月発売で全米9位。他にも

訳詞は漣健児(ミュージック・ライフ編集長、1998年休刊)前述の「ルイジアナ・ママ」の訳も担当。


弘田三枝子 ヴァケーション(1) 1962 / Vacation

 

 

坂本九 "すてきなタイミング"

元曲はジミー・ジョーンズ。1960年の曲とある。

訳詞は漣健司だから。この訳詞化の流れだったのかも。

坂本九うたうまいなぁ。


kyu sakamto Live Good Timin' 坂本九 ステキなタイミング

「上を向いてあるこう」1963年の大ヒット。

中尾ミエ "可愛いいベビー"

元曲はコニー・フランシス。コニー・フランシスみんな好きだなぁ。

1962年訳詞が漣健司だからこの流れなのだろう。


可愛いベイビー(中尾ミエ)カバー:演奏オオヌキ・バンド&唄てんてん Prety Little Baby

 

藤木孝 "24000回のキッス"

元曲はアドリアーノ・チェレンターノ。訳詞かんべ・たかお。

1秒のキスを1日続ければ24000とあるけど、60×60×24=86400だから、適当な歌詞のだろう。


藤木孝 24000のキッス 1961 / 24 Mila Baci

1961.6 *12

尾藤イサオ "悲しき願い"

元曲はニーナ・シモン。アニマルズが有名だな。1964年。訳詞かんべ・たかお。

おそらくさっきは漣健司さんの話だから、訳詞家つながりで選ばれた曲だろう。


尾藤イサオ 悲しき願い(1) 1965 / Don't Let Me Be Misunderstood

尾藤イサオといえば「あしたのジョー」


🎵あしたのジョー【尾藤イサオ】

公式HPもありましたが、ブログは閉鎖。(運営側のせいだけど)

www.becgroup.co.jp

バンバンバザールとのコラボも名曲

 ビートルズの出現で、カバーではなく「オリジナルソング」を作ろうという動きが出た。と下記のBRUTUS Songbookにあります・ブリティッシュ・インプロビゼーションと書いてありました。

 

荒木一郎 "今夜は踊ろう"

 この流れはカバー曲ではないので、日本のオリジナルという位置づけでしょうか。1966年作品。

そういえば、タツローマニア4に タツローさんのコーラスの仕事 ’75 荒木一郎 タイトル不明。とあるのだけど何でしょうかね 


荒木一郎/今夜は踊ろう (1966年) 視聴No.6

加山雄三"BOOMERANG BABY"

なんかのカバーの雰囲気だが元曲がわからないのでオリジナルだろう。

「恋は紅いバラ」~「君といつまでも」もオリジナルだとおもうけど、有名すぎて避けたのでしょうか?あるいはこっちの方がロックンロールっぽいから?


加山雄三/ブーメラン・ベイビー Boomerang Baby(1966年)

 

1950年代後半から始まったロカビリーブームから1960年代中盤までの洋楽カヴァーポップスを飯田久彦氏、加山雄三氏のコメントを紹介しながら特集。

このコメントを是非聞きたいものです。

タツローさんは加山雄三さんと仲がいいようですし

加山雄三さんの息子山下徹大じゃ僕の名字からとっていただいて光栄(タツローマニア27)

加山雄三さんの80年コンサートを桑田佳祐とやってブーメランベイビーを歌った(タツローマニア102)

萩原健太さんのこの本の中でも「最初は加山雄三だろうか。彼の場合はビートルズ人気が2本に到来する前、63年ごろからすでにオリジナル曲作りに着手していた(P19)」とある。

 

70年代シティ・ポップ・クロニクル (ele-king books)

70年代シティ・ポップ・クロニクル (ele-king books)

  • 作者:萩原健太
  • 発売日: 2015/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

そうなると、洋楽カバーからオリジナルソングでヒットまでの流れでしょうかね。

 

 

 

関連記事はこちら

www.itsacddansyarilife.work

参考記事

 この中にジャパニーズロックの記事がありましてそっからも引用しています。

 

 

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