It's a CD 断捨離 life

思うところがあって、CDを処分することにしました。4半世紀にわたる音楽遍歴の歴史を振り返りながら、今でも鑑賞に耐えうる良い音楽を紹介していきます。主な守備範囲は、ロック、ソウル。

20日目 フィリーソウル特集

 

前回はコンピ盤が多かったので二回に分けて。

これをみたらフィリーソウルです。

Philadelphia Soulでフィリーソウルです。

フィラデルフィアと言えばまず思い出すのがロッキー。ロッキーが走って階段を上って終着点がフィラデルフィア美術館。

 

そういえばジェームスブラウンもロッキー4に出てましたね。(ブルーズブラザーズの前にみたのはこれが初めてだったかも)


Rocky 1976 - Apollo Creed Ring Entrance (1080p)

このあとアポロが死ぬのが衝撃的でしたが、そういえば続編でドラゴの息子が出てくるみたいですね

wwws.warnerbros.co.jp

話が長くなったですが、これがフィラデルフィアです。

ここも良いソウルがたくさんありまして、メンフィスを中心のサザンソウル。デトロイトのモータウン(シカゴも含めてノーザンソウル)

このフィラデルフィアのソウルがフィリーソウル。地理的にはNYとD.Cの間です。

 

黒人の多い地域になります。

50年代にはDoo Wop(The silhouettesとかThe Dreamlovers、The Skylinersなど)

1960年台にカメオパークウェイというのがあって(前にもでました)

こちらはダンスミュージックが中心。Chubby Checker "The Twist"がもっとも有名


The Twist - Chubby Checker

Cameo Parkway 1957-1967

Cameo Parkway 1957-1967

 

 その後、カメオパークウェイが倒産して、ここで働いていたKenny Gamble(1943年生まれ。プロデューサ、 作曲家、歌手)とLeon Huff(1945年生まれ、ピアニスト、作曲家、プロデューサー)

50年代の末にRomeosというKenny GambleいたえグループにThom Bellもキーボードとして参加、以来60年代70年代とついたり離れたり仕事してました。

Kenny Gambleが60年代初頭にスタジオ・シーンで仕事を始めまして、Jerry Rossという60年代のフィラデルフィアを代表とするプロデューサに拾われて、Thom Bell とのデュエットでシングルを出した。Kenny& Tommy "I'll get by without you"


Kenny &Tommy - Some Day You'll Be My Love (1962)

この頃 Leon HuffはNYで仕事していて、フィルスペクターやリーバー=ストーラーの仕事をしてその後、フィラデルフィアにやってきて、ガールグループやダンス・サウンド者をやり出した。

 一緒にやり始め、最初にヒットしたのが I'm gonna make you love me。プロデュースはJerry Ross、アレンジはJimmy Wisner

 1966年に入り一緒にギャンブル・レコードを設立して、最初に成功したのがフィラデルフィアネイティブのヴォーカルグループIntruders

 1968年にJerry Butlerがフィラデルフィアセッションで重要なNever Give You Up、Gamble & Huff作詞、作曲、プロデュース。アレンジはBobby Martin


Jerry Butler - Never Gonna Give You Up

もう一つ有名な、Only the Strong Survive.

Gamble & Huff作詞、作曲、プロデュース。Thom Bellがアレンジで協力。


Jerry Butler Only the Strong Survive

1968年はTom BellがDelfonicsでLa La Means I Love Youを大ヒットを出す。

1970年に大手のコロンビアのバックアップでPhiladelphia International Rabel(PIR)をつくった。この中の有名曲を集めたCDです。この当時コロンビアは保守的でありR&Bには力を入れていなかったが、社長のクライヴ・デイヴィスがモータウンの影響を見てソウルミュージックの政策を目指したのだろうと。

この後にBilly Paulの1972年の全米No.1 " Mr & Mrs. Jones"


Billy Paul - Me and Mrs. Jones (Official Audio)

 

Harold Melvin & Blue NotesからIf You Don't Know me by nowこちらもミリオンセラー


Harold Melvin & The Blue Notes - If You Don't Know Me by Now (Audio)

1972年にはO'jaysのLove Trainもミリオンセラー


The O'Jays - Love Train

 こういう名曲が数年の間にでたのはフィラデルフィアから出たのは奇蹟であり。歌はうまいし、交響楽団がバイトにきていたという演奏のレベルの高さ、ブラス、オーケストラをBobby Martin が行ったと言うことも重要。

ミュージシャンだけでなく、スタジオが素晴らしい。Joe Tarsiaというチーフエンジニアが良かった。オーディオの勝利。Thom Bellも良かったが、Bobby Martin,Norman Harris、Lenny Pakula, Kacl Faithと人材が豊富。

タツローさん的には、Quinton Josephがシカゴからフィラデルフィアに移った後の乾いた感じの時代に好きな曲が多い。とのこと。

そんな中で最高峰はコチラの1974年のMFSBのsoul trainのテーマ、全米No.1、ミリオンセラー。

MFSB(Mother, Father, Sister and Brother)というバックバンド、モータウンのファンクブラザーズみたいなもの。

Earl Young (Drum)

Norman Harris (Gt)

Bobby Eli (Gt)

Ronnire Baker (Bass)

Harold Ivory Williams (Key)

ST Theme '73

70年代後半はTeddy PendergarassがPIRを支えており、タツローさん的最高傑作はコチラのYou're my latest, my greatest inspiration

 


Teddy Pendergrass - You're My Latest, Greatest Inspiration

タツローマニア109 好きなレコードプロデューサー

ハロルドメルヴィン&ザ・ブルーノーツやルー・ロウルズもいいけでやっぱりオージェイズ。

 

Philadelphia International: The Collection

Philadelphia International: The Collection

 

 これが4500円ですよ!!

フィリーソウルといえば

世間では面白い視点で語っている人もいて、

日本歌謡にみるフィリーソウル

https://miyearnzzlabo.com/archives/32598

これを見てから「恋するフォーチュンクッキー」がフィリーソウルに思えてきた。

 

 

 

 

調べていたらこんないいコンピがストリーミングで聞けるんですよ。無理して20枚のボックスセット聞かなくてOKです。

ゲット・ダウン・ウィズ・ザ・フィリー・グルーヴ selected by 永井博

ゲット・ダウン・ウィズ・ザ・フィリー・グルーヴ selected by 永井博

 

 トム・ベルはほかにもスタイリスティクスやスピナーズも手掛けており、好みの音楽のアレンジャーとしてすごいな、と思うわけです。

 

参考文献

 

魂(ソウル)のゆくえ

魂(ソウル)のゆくえ

 

 

 

まあ、コンピということで残留

 今回は1/1 通算44/180 残したモノ/チェックしたモノ

 

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